「台湾です!」和久田さん、いいぞ!

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写真はネットから拝借しました


どうでもいいことだが、NHKのアナウンサー和久田真由子さんが朝のニュースに出ていたころの数年間、私は彼女のファンだった。ファンと言っても、毎朝ご尊顔と声を聞いて心の平安を得る程度のことだったが。

私はテレビに出てくる人に対して好き嫌いがけっこう激しい。よくいるテレビの前でグタグタ言っている小うるさいじいさんだ。

いま朝のニュースを担当しているKという人は基本的に好きではない。なんだか信頼できないのだ。話をしたこともないのだが。それと大阪に飛ばされた(のかどうかわからないが)Uというアナウンサーも好きではない。理由はよくわからないが。

話をしたことがある人もいる。ちょっと自慢になるが江崎史恵さんというアナウンサー。仕事の関係で何度か話をし電話もした。この方の声はほんとうに心地よい。一時、スマホの留守電に録音が残っていたのだが、スマホを替えるときに間違って消してしまった。いまだに残念である。

 

NHKの女子アナの話ではない。問題は「台湾」。

和久田真由子アナが、五輪の開会式の司会をする中、国名を紹介するのに「チャイニーズタイペイ」と言わずに「台湾」と呼んだとのこと。

ネットのニュースでこれを見て、快哉を叫んだ。

長年の中国と台湾の関係、政治的なものだけでなく、映画や文学においても台湾独立を志向する人々に私は親和性を抱いてきたし、すでにして台湾は独立国家。中国はまったく別の国として、独立国家として台湾はあるべきと考えてきた。

 

しかし快哉を叫びながら、国家公務員である和久田真由子さんがあらかじめ決められていただろう正規の名称である「チャイニーズタイペイ」を使わずに「台湾」を使ったのはいかなる理由があったのか、気になるところだ。

 

もう一つ、今回の入場順はアイウエオ順だったとか。「チャイニーズタイペイ」はチリのあとに入場するはずだったというのだ。ところが実際には大韓民国のあとに入ってきた。そこで和久田さん「台湾です」とはっきり言った。

 

私は開会式をみていないからわからないのだが、入場順の変更をあえて企図した人物やグループがいたのではないか。その人物と和久田真由子さんは何らかの形でリンクしていると考えるがどうだろうか。

 

この日本において必ずしも「台湾」派が民主的な系列の人たちばかりとは言えない。財界にも政界にも「台湾」派はたくさんいるし、中国嫌いはもっといるだろう。

 

それに日本では「チャイニーズタイペイ」なんて名前はだれも使わない。みな「台湾」である。ある意味、二つの出来事は日本の一般的な常識に従ったものと考えていい。

 

しかし正式には・・・。

 

この問題が、今後何の音沙汰なく終われば、中国は激しい抗議を突き付けてくるだろう。

それにNHKは和久田真由子さんを処分するだろうか。

 

 

ところで和久田さん、彼女は五輪組織委員会森喜朗が、女性軽視の発言をしたときにも仕事上でしっかり発言をしている。この時もこれは珍しいと思った。今年2月のことである。

 

いわく、

「この問題、森会長の辞任で終わりというわけでは無いですよね。むしろ問われているのは今後同じような事があった時にも、黙って受け流さずに自分達の社会をその都度問い直せるか。その努力を重ねて行けるかだと思います」

 

素晴らしいではないか。NHK(だけじゃないけど)のアナウンサーにありがちな、口先だけの世間への迎合的な無責任発言に比べれば、100倍優れている。

台湾です、と和久田さんが言ったのは、偶然でも気まぐれでもなく、彼女の見識のなせる発言ではなかったか。

 

ファンとしては(ほとんど彼女の出る時間帯には私は寝ているので厳密にはファンとは言えないが)、和久田さんいいぞ!である。

いずれは有働さんのように独立するのかもしれない。コマではなく、自分なりの見識をもって発言を続けてほしい。

 

そう、私が一番嫌いなアナウンサー出身は、いま五輪を開いている国の首都の知事をやっている人だ。

この人を見ると思いだすのは、巧言令色、鮮(すく)なし仁、という言葉だ。