セキュリテイでがんじがらめの横浜市新市庁舎、「開かれた市政を」と市民が要望書。市長室や専用エレベータの表示だってないんだよ。

 

 神奈川新聞7月15日付。

 

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教育委員会傍聴などを続ける市民活動家の竹岡健治さんの呼びかけに応じて、私も市民有志76人の一人になった。

このろくでもない新市庁舎について、昨年8月のブログに次のように書いた。

 

「・・・教育委員会中心に執務室内部をぐるっとひとあたり、巡ってきた。部外者の私がデスクのすぐ近くを通っても誰も関心を示さない。不思議である。以前の旧庁舎ならギロッという視線が必ずあったものだが。」

 

部外者に無関心なのは、内部にいる人間はすべて3階の受付で入館証を受け取り、ゲートを通過しているからだ。以前のようにノーチェックで部課長の席まで簡単にたどり着けたときとはわけが違う。私は職員のJさんと一緒に入館証をもらい、ゲートも通った。Jさんといっしょだからどこでも自由に動けたが、一般市民は訪問部署の人間が待ち受けるシステム。自由には動けない。

 

 

 

「地上32階、地下2階。最上階には眺望の開けた展望台があるのだろう、ゆっくりそこでお茶でも…などと考えるのはどうも今風でないらしい。そんなものはない。ネットの説明には「みなとみらいの絶景が望める市民ラウンジは3階にあります」。3階で絶景かい?とついツッコミを入れたくなる。1・2階は商業施設。レストラン・カフェ・ショップが並んでいる。普通の市民が自由に入れるのはこの3階部分まで、たぶん。」

 

3階のゲートの前までは自由に出入りしてくださいということ。眺望のいい3階もどうぞ。

32階の眺望など市民には見せない。見たいならランドマークタワーにお金払ってみてきなさいということだ。高い市民税のほかに横浜独自のみどり税(あの逃げ出し中田の仕業だ)も払っているのに。

 

「何が優先されてるかって、ただただセキュリティだけという印象。どこの案内を見ても市長室などの幹部の居所はわからない。かつての、教育委員会の課長席を取り囲んでの団交なんて夢のまた夢。」

 

市長室の表示がないことには誰でも気づく。たぶん表示のないエレベータもあるのだろう。何様?

 

「会いたいなら身元を明らかにして「入れてくだされ」と手続き踏んで来い、ということだ。それが今風ということなのだろう。夏に文科省を訪れた時と印象は変わらない。「公」がそんなに閉じこもってどうする?横浜市の新市庁舎は市民に閉じた姿勢をむかって閉じられた市政の象徴である。」

 

「民」は卑屈にお願いする立場に。「よかろう」という声に初めて入館が許される。

「公」とか「官」が閉じこもれば閉じこもるほど、情報もまた表に出てこない。出さないのが当たり前、改ざんが当たり前になっていく。

建物の問題は、実は建物の内部の人間の精神構造に少なくない影響を与えると思うのだが、どうだろうか。

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