『アウトポスト』勝手に出張って行って、現地を懐柔し、アフガン兵士を雇い、金で長老たちを取り込もうとする。アメリカ人の目線からの映画。結果、アメリカ人兵士の死は8名。皆名前のある死だが、IS側の死は夥しい数、名前などない。

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バスから見えた。国道246号線目黒交差点近くの金網に張られたA4ほどの大きさのポスター。だれがつくったものか。何と書いていあるのか、つい読もうとしてしまう。トンネルの壁などにペンキでいたずら書きするような字体なのだが、メッセージがよく伝わってくる。

 


忘れてしまいそうな映画の備忘録。

5月11日に本厚木での2本見ている。簡単に。

1本目

『アウトポスト』(2019年/123分/アメリカ/原題:The Outpost/監督:ロッド・ルーリー/出演:スコット・イーストウッド ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ オーランド・ブルーム/日本公開2021年3月)

 

2009年アフガニスタンで圧倒的多数の敵兵に囲まれた米軍基地の兵士たちの実話を、スコット・イーストウッドケイレブ・ランドリー・ジョーンズオーランド・ブルームらの共演で映画化したミリタリーアクション。09年10月3日、アフガニスタン北東部の山奥に置かれた米軍のキーティング前哨基地で、300人以上のタリバン戦闘員に対し、約50人の米兵が立ち向かった「カムデシュの戦い」を映画化した。アフガニスタン北東部に位置するキーティング前哨基地は、米軍の補給経路を維持するための重要な拠点とされていたが、四方を険しい山に囲まれた谷底に位置しており、敵に包囲されれば格好の的になってしまうという弱点があった。連日のようにタリバン兵から銃弾が撃ち込まれ、そのたびに誰かが命を落としていくという過酷な環境の中で、同基地に派遣されてきたロメシャ二等軍曹らは、「いつ圧倒的多数の敵に囲まれてしまうか」という不安を抱きながら任務に就いていた。そしてついに、その恐れていた事態が現実のものとなり、タリバン兵の総攻撃が開始される。監督は「ザ・コンテンダー」のロッド・ルーリー。(映画ドットコムから) 

 

認知症が始まったのかと思うほど登場人物一人ひとりのの区別がつかない。誰一人感情移入ができない。皆同じように見える。イーストウッド氏は父親に顔が似ているのでわかるが。

 

疑問は次々に湧いてくる。この前哨基地の意義は何なのか。戦略を立てている人間には意義があるのだろうが、送りこまれる兵士には自殺行為。ああ、これはどこの世界でもよくあることだ。

 

勝手に出張って行って、現地を懐柔し、アフガン兵士を雇い、金で長老たちを取り込もうとする。アメリカ人の目線からの映画。結果、アメリカ人兵士の死は8名。皆名前のある死だが、IS側の死は夥しい数、名前などない。

 

優れた兵士などいない、生き残った兵士が優れているといったような言葉があったが、映画は、闘いが兵士に勇敢さや連帯意識などによるものではなく、是非のわからない一瞬の判断が生死を分けることをシビアに描こうとしている。

それにしても戦闘シーンがこれだけ続くと勘弁という気持ちになる。

エンドロールにそれぞれへの勲章が紹介されるが、讃えているふうはない。

そのひとつ前のシーンが印象的。

復員してきてつきあっていた彼女と話しているかに見える。

果敢に戦った人間がPTSDを抱えて生きていかざるを得ない。相手の女性は精神科のdoctorかカウンセラーだった。