ワクチン確保によって受付人数は増大していくだろうが、このままでは大量の水が細い水道管に集中して水が流れない状態が続くことは素人目にも明らか。一番危惧されるのはネットも使えない、家族や友人のいない独居老人だ。一日中電話をかけ続けてつながらなければ「まあ、いいか」ということになりかねない。いつ自分がそうなるかわからない。精神的なダメージは大きい。 『レンブラントは誰のもの』金のないオランダのかたをもちたくなる映画だった(笑)

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どなたか名前、教えてください。

 

 


昨日10日、横浜市はワクチンの予約を受け付けを再開した。

結果は?

また電話がつながらない。インターネットは25分で受付上限に達し終了。

電話分は夕方6時時点で2600人ほどの余裕があるという。

おかしな話。

今回受け付けた枠は29000人分。これを前回の混乱から電話とネットの半分ずつに振り分けた。結果は上記の通り、ネットははやばやと、電話は一日受け付けてもまだ枠が残っている。入り口が詰まってしまっているということだ。

 

対象は、80歳以上でまだ予約が取れていない260000人と75歳以上の190000人。合わせて45万人。

電話回線は420回線。つながらないのは当たり前だ。

 

ふつうに考えて母数が多すぎる。7%を奪い合う計算。昨日も書いたが370万都市の横浜。巨大都市なら巨大都市なりのやり方があるのでは。

一括集中のやりかたが一番の問題。

各区(区制はないが)に移管して区ごとの取り組みにはできないのか。集団接種の場所

や個人接種についいても区ごとならば把握もしやすい。外出の制限される高齢者の把握などもできているはず。

 

ワクチン確保によって受付人数は増大していくだろうが、このままでは大量の水が細い水道管に集中して水が流れない状態が続くことは素人目にも明らか。一番危惧されるのはネットも使えない、家族や友人のいない独居老人だ。一日中電話をかけ続けてつながらなければ「まあ、いいか」ということになりかねない。いつ自分がそうなるかわからない。精神的なダメージは大きい。

 

 

いちばんケアが必要な人たちに届かない行政サービス。いやいや自己責任ですよ、というのなら、行政なんか屁の役にも立たないということだ。

 

 

映画備忘録

4月終わりに見た映画、書くのを忘れていた。本厚木kiki。

レンブラントは誰のもの』2019年/101分/オランダ/原題:My Rembrandt/監督:ウケ・ホーヘンダイク)

 

 

オランダ黄金時代に活躍した巨匠レンブラントの絵画をめぐり、アートに魅せられた人々の愛と欲が交錯する様子をドラマティックに描いたドキュメンタリー。レンブラント肖像画を所有するオランダ貴族の家に生まれた若き画商ヤン・シックスは、ロンドンで競売にかけられた肖像画レンブラントの作品だと直感し、安値で落札する。本物であればレンブラントの作品が発見されるのは44年ぶりとなるが、思わぬ横やりが入ってしまう。一方、富豪ロスチャイルド家が所有するレンブラントの絵画2点が売りに出されることになり、フランスのルーブル美術館とオランダのアムステルダム国立美術館が獲得に動き出す。事態はいつしか、両国の政治家たちまで巻き込んだ大騒動へと発展していく。監督は「みんなのアムステルダム国立美術館へ」のウケ・ホーヘンダイク。

                    (映画ドットコムから)

 

 ドキュメンタリーとしては、今一つ。レンブラントに限らず、超高額名画をめぐる複雑怪奇なやり取りにはついていけないところが多かった。ロスチャイルド家が出てくるところなど、ドラマのようだった。

いったい誰が正しいのか。それがわからないのがミシなのかもしれない。オランダ側がつくった映画だからルーブル=フランス側のエラそうな態度はよく伝わってくるが、絵画に限らず西ヨーロッパの中の各国の思惑の違いは、EUの同一性など吹っ飛ばしている感がある。

わたしは単純に訪れたことのあるルーブル美術館アムステルダム国立美術館が見られたことがうれしかった。ルーブルはやっぱり雑然としていて、国立美術館は落ち着きがあり、作品が大事にされているという印象がある。

金のないオランダのかたをもちたくなる映画だった。

 

同じドキュメンタリー映画としては『みんなのアムステルダム国立美術館へ』(2014年)のほうが楽しめたと思う。