渦中にいて必死に感染を防ごうとしている人たちにとって、受診や検査のキャンセルが闘う意欲をそぎ、気持ちの張りを失くすもとだということは重々分かっているつもりだ。 しかし患者の立場からすると、いくらかでもリスクがあるならば、回避したいと考えるのも一つの判断だと思う。

ファイザー製薬が新型コロナのワクチン製造に目途がたったと発表。今、世界中がこのワクチンで浮足立っている。

 

日本は11月に入って感染者が増えてきている。北海道、東京、神奈川も。

 

横浜では二つの病院でのクラスターが報じられた。鶴見のさいわい病院と青葉台昭和大学藤が丘病院。

藤が丘病院は10月24日に看護師1名が陽性に。26日に緊急搬送の80代の方が陽性反応。濃厚接触者80人を検査したところ患者4人が陽性。11月3日には患者1名。6日に患者10名職員4名が陽性に。11月7日7人増え、合計17人が新型コロナに感染。この時点で県版だけでなく、東日本版でも報じられた。

10日現在、感染者は患者15名職員4名の合計19名となっている。

 

数字的にはさいわい病院の方が多いのだが、関心はやはり藤が丘病院。

私は10月28日に、大腸の精密検査の件で受診。経緯についてはこのブログでも書いた。

病院の入り口でのチェックはかなり厳しいものだった。

 

検査の予定は12月10日。あと1か月もある。

 

年齢のことを考えると、2時間程度の検査とは言え、気にならないとは云えない。

年齢も含めいろいろ考えた末、検査をキャンセルすることにした。

 

昨年7月、早期胃がんで入院、手術。短い間だったが、ドクター、看護師の方々にはとっても良くしていただいた。

それなのにここでキャンセル。彼らが闘っているときに逃げ出すようで、なんとも後ろめたい。

 

検査室に電話。

「年齢のこともあって今度の検査をキャンセルしたいのだが」

一瞬だが、先方の女性が緊張する空気が伝わってくる。

キャンセルが相次いでいるのかもしれない。

少し待てと言われた。私のカルテを確認しているようだ。

 

「わかりました。12月10日をキャンセルですね。そうしますと1週間後の診察もキャンセルになりますね」

「はい」

「それでは、また少し経って予約し直してください」

「いや、今回はそちらでは検査を受けないつもりです。精密検査自体はなるべく早くやりたいので」

「そうですか」先方のトーンがまた少し低くなる。

胃がんの手術の2年めの検査を4月にすることになっています。その時はまたお世話になります。○○先生によろしくお伝えください」

「はい、わかりました」と電話が切られる。

 

互いに「コロナ」という言葉はひとことも出さなかった。

 

渦中にいて必死に感染を防ごうとしている人たちにとって、受診や検査のキャンセルが闘う意欲をそぎ、気持ちの張りを失くすもとだということは重々分かっているつもりだ。

 

しかし患者の立場からすると、いくらかでもリスクがあるならば、回避したいと考えるのも一つの判断だと思う。

 

 

 

朝、電話で確認したにもかかわらず、ワクチンが欠品となって窓口で断られたインフルエンザの予防接種。Mさん、あちこち調べて、都筑区に予約なしで摂取できる医院を見つける。

9日に受診。接種を受ける。診療科目に内視鏡内科とあったので、急遽院長に取り次いでもらい相談。ここで検査することに。結果的に検査日は2週間以上早まった。

 

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11月8日朝日新聞