「注射の上手なクリニック」幻想が崩れた日。

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ネットから拝借しました


すっきりしない天気が続いている。

今朝の境川、葦の先に大振りのカワセミ発見。

このところ、望遠レンズを抱えた男性が増えている。狙いはカワセミ

 

一時は最低気温が16℃ほどにも下がったが、今朝は21℃。半袖のポロシャツでも帰途は少し汗ばむ。

 

Mさんの「ほら、あそこ!」

の声に川面を振り返ると、口に銀色の小魚を咥えたカワセミが水面すれすれを切るように疾走?していくのが見えた。背中の青が鮮やか。

 

カワセミの飛行は羽を動かさないまま長く飛び続けるので、疾走とか疾駆といった言葉の方が合うような。

 

子どもにえさを運んでいるのだろう。

カワセミは一日にどれくらいえさをたべるんだろうね」

Mさんは答えられない質問をよくする。

 

帰宅して風呂に入り、二人でクルマで出かける。瀬谷駅近くのクリニック。

2年前に肺炎球菌の予防注射と市の検診をここで受けた。

肺炎球菌の注射は痛いぞうとMさんに脅かされていた。生まれ年は同じでも彼女の方が年度では一つ上なので、予防注射も早い。

覚悟して行ったのだが、ほとんど痛さを感じないまま終わった。

それ以来、二人の間では「注射の上手なクリニック」としてこの医院が記憶されることになった。

 

今回は大腸がんと前立腺がんの検査。検便と採血である。

 

去年は肺がん検診があって、別のクリニックへ行ったのだが、今年は検診の項目が少ないので、再び「痛くない」クリニックへ。

 

さほど込んでいない待合室は、なんだか少しすうすうしている。人が少ないせいだけではない。新型コロナウイルス対策の換気のせいだ。

 

二つの問診票も書き終わり、ぼーっとテレビを見ているうちに名前を呼ばれる。

ドクターはおらず、紺色のユニフォームの看護師さん。顔はほとんど見えない。

左の上腕部をゴムでしばられる。血管・・・出てこない。

「右、見てみましょうか」

右をしばられる。こっちもさしたる違いはないようだ。

「右で行きましょう」と、いたわるような雰囲気で看護師が云う。

 

おお、この人が注射の名人か?

そう思ったのもつかの間、ぶすっと入った注射針、けっこう痛い。分量を取るためにさしたままだが、ずっと痛い。

「指、しびれませんか?」

「はい」

しびれないけど痛い。ご飯論法みたいだ。

「朝ごはん、食べましたか?」「いやごはん(白米)は食べてない」

別に看護師さんに対して論点をずらしても仕方がないのだが、いい年をして「注射が痛い」とは言いにくい。

 

別のところで採血したMさん、「あんまりほかとかわらなかった」

かくして「注射の上手なクリニック」幻想は崩れた。

 

どうも痛みに弱い。

 

今年は初めてインフルエンザの予防注射を受ける。

無料となったことはいいのだが、無料でも有料でもインフルは痛いらしいと聞いたことがある。

 

どうでもいいことだが、PCR検査のシーンをよくテレビで見るが、あれもつらそうだ。

 

調子が悪くても「生涯、胃カメラだけはやるまい。逃げ切るぞ」と考え、66歳まで一度もやらなかった。なのに去年から今年にかけて一年間に6回もやった。

 

自分ではわからないが、胃カメラ検査や内視鏡手術というのは、傍から見るとかなりすごいものようだ。いろいろな管や器具やカメラなどが突っ込まれているはずだ。

 

麻酔が効いているから本人にはわからないが、少し早めに麻酔が覚めた時に、わかった。

 

何を書いているのだろうか。

とにかく異物をからだに入れらるのは、なんにせよ、いやだな。