まとまらない読書備忘録【読み飛ばしの記録】

【読み飛ばしの記録】 備忘録です。

 

『アイム・トラベリング・アローン オスロ警察殺人捜査課特別班』(2019年3月単行本2016年/サムエル・ビョルク 中谷有紀子訳/ディスカヴァー文庫/1600円+税)★★★☆

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【ひとこと】

文庫で700㌻超。長さを感じさせない。分かりやすく活劇的。渋み、昏さがもっとあっても。

 

 

『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』(2020年6月/ブレイディみか子/筑摩書房/1350円+税)

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【ひとこと】

ブレイディみか子さん、絶好(口)調。三冊しか読んでいないが、イギリスの独特の空気、ひとの匂いが伝わってくる。よきにつけ悪しきにつけ民衆、労働者にとってのブレグジットの意味、矛盾がよく分かる。『ハマータウンの野郎ども』が老境に差し掛かって・・・。

 

『ブルックリン・フォリーズ』(2020年6月 単行本2012年3月/ポール・オースター新潮文庫/800円+税 いただきもの)★★★☆

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【ひとこと】

愉しめる。主人公ネイサンよい10歳も年上の私だが、励まされた。所詮愚か者の人生、それでもね・・・。

 

『百年の散歩』(2020年1月 単行本2017年3月/多和田葉子新潮文庫/590円+税)★★★☆

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【ひとこと】

なんだかやっぱり多和田葉子はすごい。一瞬にいろいろなところへ連れて行ってくれる。

 

『コロナ論』(2020年9月6刷/小林よしのり/扶桑社/1200円+税)

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【ひとこと】

相変わらず意気軒高。時季的に少しずれるところはあるけれど、一つの立場を明確にしている。抗体論。

 

『叫ぶ私』(1993年6月6刷/森瑤子/集英社文庫/530円(当時) 中古品を購入)★★

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【ひとこと】

森葉子の帽子』を読んで、古い文庫本を買ってみた。今一つピンとこなかった。

 

『絆 ― 高校生とヒロシマ』(1987年2月/川良浩和/径書房/980円(当時)中古品を購入)

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【ひとこと】

大阪・西成高校と被爆者のつながりがいい。語り部の山岡美智子(のちに)ミチコさん、沼田鈴子さん、森本範雄さん、豊永恵三郎さん、ヒロシマ修学旅行を手伝う会の江口保さん、みななつかしい名前。この方たちと私が出会ったのは90年代初め。これはその前の話。ツッパリという言葉がまだライブだったころ。ヒロシマがもつ意味も。

 

『自立へ追い立てられる社会』(2020年7月/広瀬義徳+桜井啓太編/インパクト出版会/2000円+税 いただきもの)

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【ひとこと】

こういう論文を論評、議論をする場所があるといいなと思う。一人で読んでいるとそこで終わってしまう。

 

アムステルダム』(2005年8月単行本は1999年/イアン・マキューマン 小山太一訳/新潮文庫/476円+税)★★★★

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【ひとこと】

こういう小説、久しぶり。電車の中で時間を忘れた。翻訳、格調を感じた。