梅雨も明けて、夏の富士山が望めるようになった。
照ノ富士優勝。
前頭17枚目、幕尻での優勝である。
相手は御嶽海。北の富士さんは御嶽海優勢、舞の海は照ノ富士優勢の予想。
私は御嶽海と読んでいたが、結果は照ノ富士が御嶽海に何もさせずに圧倒した。
おととい、照ノ富士は三段目まで落ちたと書いたが、正しくはその下の序二段まで落ちていたそうだ。序二段というのは序の口の一つ上、落語で言えば前座である。野球で言えば独立リーグだろうか。
大関を陥落してその後優勝した力士は、魁傑だけとのこと。その魁傑は大関陥落と云っても前頭6枚目まで。その後優勝して大関に復帰した。1977年のことだそうだ。
今日の優勝の陰の殊勲者は、同部屋の照強だろう。
昨日の朝乃山との取り組みは面白かった。朝乃山が右を取りに来たところ、前に出した足を取った。朝乃山はそのままもんどりうって土俵にたたきつけられた。これしかないという確信犯の照強。
それを北の富士さんは100%予想していたという。
また、後出しじゃんけんのようで気が引けるが、照強は必ず足を取るだろうと確信していた。終わった後では、何でも言えると思うでしょうが、ちゃんと証人もいるんです。八角部屋の若い力士とテレビを見ながら「足を取るから見ていなさい」と予言していたのです。まあそんなことはどうでも良い。むざむざと足を取られる朝乃山は、大関の名が泣こうというものである。
二日続きの朝乃山の敗退。そして照ノ富士は正代に力負け。
千秋楽の相手は、大物喰い御嶽海。一気に決めなければ巴戦。上位でとり続けてきた御嶽海が優位と読んだが、相撲は取ってみなければわからない。
一時は白鵬の独り相撲で決まりと言われたこの場所も、上位3人の休場で思わぬ展開となり楽しめた。
しかし、神奈川出身で久しぶりに十両に上がった朝弁慶は2勝13敗。湘南乃海は幕下で勝ち越し。
何より楽しみな宇良はようやく幕下19枚目で6勝1敗の好成績。
宇良も一時は序二段106枚目まで落ちた。今年になって序二段で優勝。3月場所で三段目優勝。そして今場所は幕下まで上がってきた。あと一場所成績を残せば今年中に十両返り咲きの可能性が高い。
神奈川、茅ケ崎市出身の服部桜35枚目。今場所も全敗である。在位29場所。5年目になるが、通算成績3勝194敗。やめずに相撲を取り続けている。これもすごいことだ。
どうでもいいことだが、昨夜の北の富士さんの晩酌。