リモート演奏: ギター:岡本拓也 ヴァイオリン:松本紘佳
曲名:AveMaria(グノー)
朝日の一面トップ。
「9月入学 見送りで調整 政府・与党来季導入に慎重論」
これがトップ記事か。
朝日としてはこの問題、一貫して苅谷剛彦オクスフォード大教授の調査を前面に出しての反対論を展開してきたゆえか。
第二トップは「2次補正案31兆円 決定」
こちらが本来ならトップに来るのではないか。
何をやってもうまくいかず、後手後手に回っている政権の対応が、この予算にもよく表れている。とにかくやることなすこと、遅い、実効性がない、に尽きる。
拙宅にはいまだにマスクのマの字もない。しかも、マスクの値段は下がり、購入もできるようになっている。
10万円の給付金も乱れに乱れている。オンライン申請がグダグダになっているのに、
マイナンバーと個人口座を紐づけて、など火事場泥棒のような自民党。
9月入学論同様、不要不急の議論。今やる必要もないし、今の状況をみればマイナンバーがどれほど混乱をきたすか、わかるようなものだが。あえて今はマイナンバーには触れない、ぐらいの判断があってもよさそうだが。
埼玉県深谷市の中学校では登校する際の持ち物を知らせるプリントに
「アベノマスク(着用もしくは持参)を忘れた生徒は少人数教室に残る」
とあったという。
末端でなされる究極の忖度。だれか褒めてくれるとでも思ったか。
兵庫県加西市では、職員600人が受け取る10万円を寄付を前提に予算化したとの報道。
まだ給付されてもいないお金を市長が勝手に「寄付」を決めてしまう。
捕らぬ狸の皮算用。
自粛を強要するのと同じ伝。いやかつてフリョ―くんたちがよくやっていた「カンパ」の方が近いか。
黒川問題、まだやっている。
首相は、相変わらず訓告「処分」と呼び、退職金はしかるべく処分に応じて減額されるだろう、なんてテキトーなことを言っている。訓告は処分ではないし、給与や退職金には全く反映されない。
森法務大臣、発言するたびにぼろが出る。破綻しているのは明らか。だれかきちんと「指導」する人がいないのか。内閣が空中分解しているかのよう。
英国のジョンソン首相の参謀役が、400㌔移動して「試運転」と称して観光に行っていたとか、オーストリア大統領が、閉店時間を無視して、日を越えて来店、屋外でタバコを喫っているところを警察に見つかったとか。この人、緑の党出身。笑える。
3密を無視して麻雀をやっていた検察ナンバー2同様、どこの国でも「自分は別」と思っている人がいる。
全国各地から、学校再開の現場の様子がMLなどで伝えられる。
「家庭の『学校化』親ら悲鳴」の記事も散見する。
3か月の間、親は「学校」をやらざるを得なかったが、そこはやはり難しいということだ。
学校の役割のいちばんは「託児所」だということがはっきりしたのではないか。日本全国、子どもたちを長い時間預かってくれて、ご飯も食べさせてくれるところが学校だということだ。
「ああ「託児所」で助かっていたんだなあ」という実感をもつ人もいれば、「勉強の遅れはどうしてくれるのか」という人もいる。
働いている人たちが残業手当もなく、無定量労働を続けてきたことに思いをいたすことはないのかもしれないが。
それとは別に、学校が休校しなくても、自分で休校している子どもたちが、日本には10万人以上いる。
この子たちとのつながりについて、コロナ禍による3か月の休校が教えてくれたことがたくさんあるような気がする。
卒業生のヴァイオリニスト松本紘佳さんが、ギターの岡本拓也さんとのリモート演奏を送ってくれた。
画面のつくりが凝っているのもいいが、なにより演奏が素晴らしい。
7月から再開される演奏会の準備に入るという。