「食いつなぐ」という言葉が、日々、リアリティを増していると思う。

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横浜とは思えない広大な畑地。この右側に大塚さんの販売所がある。(写真は4月8日撮影のもの)


海軍道路付近に、よく行く産直が三か所ある。農協の直売所も入れると4か所だが、ほとんど行かない。農協と言いながら、品物もけっしてよくなく、価格も高い。

 

先日書いた森さんちは、自宅の脇のスペースに小さな屋根付きの台をつくり、野菜を並べている。ご夫婦の姿もよく見かける。野菜をつくっているのはダンナさんのほうで、勤め仕事を退職しての趣味の畑づくりのようだが、技術はかなり高いと思う。着付け教室の看板が玄関にかかっている。これは奥さんの方の仕事か。

広い芝生の庭があって、畑は別のところにあるようだが、お二人とも万事にゆったりした風情。

このあいだも「カブ、ありませんか?」と訊いたら、ダンナさん「もう終わりでないんだけど・・・」と言いながら、5本ほどのかぶを洗って持ってきてくれた。お代を払おうとしたら「こんなのではおかねはもらえない」と、奥さんの方がお釣りを取りに家の中に入っていった。

ここまで歩いて30分ほど。

その途中に大塚さんの産直がある。ここは本格的、専業農家。前にも書いたことがあるが、この近在での超人気の産直。

 

先週の土曜日、寝過ごして出遅れた。着いたのは7時30分ごろ。4、5人が並んでいた。私たちの番になったころには野菜はほとんどなくなっていた。

 

今朝、家を6時30分前にクルマで出た。

 

並んでいる。 20人。

何もない畑ばかりのところの掘立小屋にできる行列。異様といえば異様。

お年寄りが多い。開店はまだのようだ。

 

ツバメが飛び交っている。

「巳年の人がいる家にはツバメは来ないのよね」

と後ろに並んでいるおばあさん、誰にともなくつぶやく。

「うち、二人とも巳年ですけど。マンションだし」とMさん。

「そうなの?蛇が二匹いるから来ないって云うのよねえ」

なるほど。

ツバメが巣をつくる家は繁盛するという話は聞いたことがあるが、巳年の話は初めて。

「早起きは三文の徳」

 

6時45分。販売開始。真っ黒に日焼けした大柄の大塚さん。軽トラでどんどん野菜を運び込む。かなり年配にみえるが、いつも元気がいい。今日は売り子は大塚さんともう一人おじさんのふたりだけ。多い時には売り子だけで4,5人いる時がある。

 

大塚さんのつくる野菜が美味しいという評判はずいぶん前からあるようだ。週2,3度の販売日には行列までできるように。以前は夜が明ける前から人が集まってきたと云うからその「実力」は推して知るべし、である。私たちもここ数年ファンに。はじめに驚いたのは胡瓜の味。しっかり野菜の味がするのだ。

 

今日は、大根、ほうれん草、独活、里芋を買う。

 

 

昨日、厚生労働省雇用調整助成金のことについて書いた。

 

従業員に対して休業補償をした企業に対して国が出す助成金だが、昨日の国会では約18万件の相談に対し、実際の支払いは282件にとどまっていることが明らかになった。

 

制度として意味のあるものなっていない。そもそも休業手当すらなかなか払えていない企業もある。システムはあっても、これでは利用できない。安倍は、アルバイト等にはこの制度を使えというが、あまりにも使い勝手が悪い。

 

日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付というのがある。

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/covid_19_t.html

3年目まで0.9%の利子。

 

中小規模事業者への「持続化給付金」というのもある。これは経済産業省の所管。

https://kurashi.yahoo.co.jp/supports/covid19/?type=biz#t234

 

調べていたら、これらのほかにさまざまな制度をyahoo が一覧表にしてくれているページが見つかった。企業向け、個人向けに整理されている。

https://kurashi.yahoo.co.jp/supports/covid19/?type=biz#t234

 

もらえる・戻ってくる・借りられる・免除される  に分類されている。

 

それぞれ帯やたすきの部分はあるが、まずは利用できるものはなんでも利用することだ。

 

 

「食いつなぐ」という言葉が、日々、リアリティを増していると思う。