小池都知事が、東京への移動の自粛を求めたのに対して、千葉、埼玉、山梨、神奈川、静岡に続いて愛知県知事までがこれに同調。
強い自粛?の要請。
隣接県の知事たち、他県の遅れまじ。迎合。
2月末の安倍首相の休校要請と同じ。
安倍首相には学校を休校させる権限はないにもかかわらず、独断専行で後先構わず「政治判断」をした。
設置者たる地教委は、結論ありきでこれに追随。
子育て、なめんな、との怨嗟の声があがった。
そして何のエビデンスもなく、オリンピックは1年の延期、逆に学校は再開へ向かう。
理屈があわない。
今回も同じではないのか。
異動の自粛によって、損害を被る人たちがどれだけいるか、考えられたのか。
”強く”要請するのなら、それに対する補償も含めて提案すべき。結果は自己責任で、というのは政治の放棄。
パンデミック、オーバーシュート、ロックダウンなど、外来語が大好きな小池知事、
この人も「政治判断」が大好きだ。
毎日40人を超える感染者が増え続ている。
しかし、治って普通の生活に復帰している人もいる。
死者の数にしても、明らかにイタリアやスペイン、フランスとは違う。罹患者の年齢層も違う。
感染者の数は、首都の人口からすれば、地方都市における感染者の割合は、0.4人増だ。
詳細な分析をもとに根拠を示して、「要請」すべきだ。
今の状態なら、
密集しないなどの原則と、徹底した手洗いの励行によって現状を悪化させない、でいいのではないか。
異動の自粛によってまた買占めが始まっているようだ。
狼が来る!という人心を不安にさせるようなこけおどしではなく、こうすれば大丈夫
これだけはしっかりやろう、ではいけないのだろうか。
若いころ、常連となって通っていた居酒屋のマスターが、早朝、出勤前の私の自宅に突然現れたことがある。何事かと思ってドアを開けたら、恥ずかしそうに
「一万円、貸してもらえないかな、市場に仕入れにいかなきゃならないんだけど」
潤沢な運転資金をもっている零細の自営業者はそうはいない。みな、自転車操業に近い。
「1か月ならなんとか、それ以上だとつぶれます」
こんなインタビューを知事たちは見ているのだろうか。