スーパーで考えたこと

境川河畔の桜、1本は3分咲き程度に。

オオシマザクラはまだちらほら咲き。

今朝は少し大ぶりのカワセミが、葦の葉先にとまっているのを見つけ、Mさん、シャッターを切る。アイフォンではなかなか捉えられないが、雰囲気伝わるかな。

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カモが3羽、飛び交っている。くちばしの黄色、水かきのオレンジ、そして羽の下のわずかに青い部分が目に鮮やかだ。カモがバードカービング(野鳥彫刻)の対象になるのがわかる。

 

 

週一度、買い物をするスーパーがある。

食料の半分ほどは生活クラブの個配に頼っていて、魚や肉も届けてもらうのだが、それだけでは飽き足りず、買い物にでる。野菜も魚も鮮度がよくて、そして低価格。希少な野菜や果物、高級魚などはほとんどおいていない。

 

昨日のこと。エイビイりんかんモール店。

いつになく客が多い。入口でカートにかごを載せるのだが、カートもかごもいつもよりかなり少ない。

このスーパーは、平日の午前中でもかなり込んでいる。しかし通路が広く、品数も多く、鮮度よく低価格。レジも15個ほどあって、待たされることが少ない。近隣にいくつかスーパーがあるが、ここ数年はここにしか来ない。

 

さて、いつもならレジを全部開けなくても、各列の待ち人数は3,4人ほど。5分も待てば、会計ができるのだが、昨日はレジ全開でも待ち人数は各列20人ほど。列によっては年末のように折り返しているところもある。

 

会計を終えてエレベータに向かおうとするのだが、進めない。みなで列をつくっている。

 

ようやく事情が見えた。遠くに「マイバスケット進呈」という大きな表示がみえる。

 

19日20日の2日間の買い物客に、買い上げ額3000円ごとに買い物用のかごをくれるという。

今日の買い物、珍しく1万円を少し超えた。そのレシートをMさんが係の人に見せると、カートに載せる新品のかご~マイバスケットと呼ぶらしい~を3つ、くれた。

 

店内で使われている赤いかごとは全く別のもの。

 

レジ袋の廃止、有料化に伴って、客に専用のかごをもって買い物に来てもらうということのようだ。

サイズが決まっているから、カートにぴった入る。

レジで会計を済ませれば、品物をレジ袋に移すことなくそのままかごをカートに載せたままクルマまでもって行けるということになる。

 

明日からレジ袋は有料ですとアナウンスすれば済むことだ。近くのイトーヨーカドーでもレジで「有料ですが、袋、ご入用ですか」と訊かれたことがある。

Mさんはいつも小さくたたんだ袋をもっていて、たいていは「いりません」だ。

わたしはそういうことができないので、いつも有料のをお願いする。

 

このお店は、そういうふうにはしないという判断。

 

800台を超える駐車場を備えたこの店の客のほとんどはクルマで買い物に来る。

 

私たちもそうだが、クルマの客はレジ袋よりかごでクルマに載せてそのまま運んだ方が便利がいい。

 

 

買い物の量が多いときには、マンションの地下の駐車場から二人で荷物を分け合って部屋まで戻ってくる。台車を使ったこともあったが、レジ袋は台車にはうまく載ってくれない。かごならば、崩れてこぼれ落ちることもない。

 

困るのは、レジ袋をゴミ出し用に使っているから、これからは専用のごみ袋が必要になることぐらい。

 

お店にとってはどうなのだろうか。

 

3000円の買い物客にマイバスケットを配布する経費はどうなのだろう。

 

今回配布したマイバスケットの数は12000個。大変な分量である。

アマゾンで同じようなかごを調べると1500円程度。まともに買えば1800万円。半額でも900万円。でも、たぶん信じられないような価格になるのだろう。

しかもかごには店名が入っている。その効果も考えると、名入り専用かごで店の外までかごを持ち出してくれるのは店側にとってメリットが大きいか。

3000円ごとにひとかご進呈とあれば、節約するよりも、いつもよりつい多めに意識的に3000円、6000円、9000円を超えようとするのではないか。その分売り上げは伸びることになる。

 

しかし何よりの目的は、レジが済んだあとの品物の入れ替えのための混雑が緩和されることだ。人も物もスムーズに店内を動くことを考えれば、マイバスケット進呈のシステムが、合理的なのかもしれない。

 

客はかごがもらえて得した気分になるが、実のところは、店側の合理的な客の導線づくりにいつの間にか協力させられている。

 

このスーパー、規模が大きいけれどカードの取引はなし、すべて現金勘定。県内に10数店あるだけの小さなチェーン。日銭はそのまま仕入れの価格交渉に影響する。分かりやすい。

 

だから地方発送とか贈答用のカウンターなどよけいなものはない。

新聞折込のチラシもやらない。客は多くが常連で目玉商品目当ての飛び込み客は少ない。

さらに営業時間は10:00~19:30と、営業時間を延長する傾向のある他店他スーパーに比べかなり短い。営業時間の短さは労務的にも経営的にも様々な効率の良さにつながるのではないか。

 

いちばん込み合う時間は、開店直後。夕方に行っても売り切れの商品が多い。

 

豊富な品ぞろえと鮮度の良さに低価格、それらを短い時間で売り切ってしまうシステム、レジ袋廃止に乗じたマイバスケット進呈は、そのコンセプトを進めるための一環。

 

ぼーっとレジを待ちながらの素人考え、合っているかどうかはわからない。

 

コロナウイルスの勢い、激しくはならないが、かといって沈静化しているとも言えない。Mさんはマスクづくりに余念がない。

 

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孫用手作りマスク第二弾