昨日の午後、朝14℃あった気温が5°まで下がった。
娘たちからの「雪、降ってるよ」のメールで外を見ると、みぞれより雪に近い白いものがたしかに降っている。
Mさん、鉢植えの花々を軒下へ避難させる。ムスカリはここ数日、元気に咲き始めた。
今朝の散歩。気温は5℃。
観音寺わきのソメイヨシノ、わずかだが咲き始めている。
昨日の寒さが緩んでいないのに。今までの温かさに引き返せなかったのだろうか。
東京では靖国神社の桜が咲き始めたと云うが、今日はまだ3月15日、こんなに早い開花は記憶にない。
それにしてもどうして靖国神社なのだろうか。
境川では、コサギのとなりでカワウが羽を広げている。立ったまま堂々と広げているので、つい「よ!大統領!」なんて云いたくなるようなポーズだ。
風なく、穏やかな春の日。
甲子園の春の大会が中止に。
甲子園だけがどうして、と思っているのは私だけではない。他の高校生の大会も中止になっている。
無観客でやるかどうか、主催者は悩んだという。そうして涙を呑む思いで中止を決めたという。
観客を入れなければ商売にならないと思うのは下司の勘繰りだろうか。
相撲のように観客を入れずにテレビ放送だけというわけにもいかない。2週間近く、かなりの時間の放映になるから。
元ジャイアンツの監督高橋由伸氏は、夏前に練習だけでも甲子園を使わせてあげたい。出来れば大会も遅れてやってもいいのではないかと某紙で云っている。
それに対して桑田真澄氏は、世の中が平和でなければ野球なんてできないんだから、中止は仕方がない。夏に向けて練習すればいい、とそっけない。
どっちに近いかと言われれば桑田氏だ。世の中や人生には、どうにもならないこと、仕方のないことってたくさんある。
一昨年だか晴れ着のレンタルメーカーが逃げてしまって、成人式に晴れ着が着られずたくさんの新成人が泣いたという話があった。あの時も、なんとかこの子たちに晴れ着を着せてあげたい、という人たちがいていろいろ奔走した。
一生に一度だから?
晴れ着、着たいけど着られない人たちもたくさんいる。
甲子園に出られる人はほんの一握りの野球部員だ。
なんとかしてあげたいというのって、優しくてえらいなと思うけど、それってある一定の人たちが一定の人たちにしてあげる話。
こんなことあっていいのか?と思うような残酷なことって現実にはある。身を切られるような思いで、涙を呑んであきらめざるを得ないことも。
卒業式のために時間をかけて準備をし、歌の練習をして来たかもしれない。
何とかしてやらせてあげたい。親も出席したい。校長先生、お願いします!
分からないわけではないけれど、やれなかった卒業式、小さくなった卒業式、歌を歌えなかった卒業式、私はそれはそれで仕方がないと思う。
9年前、卒業式ができなかっただけでなく、家族までも失ってしまった人がいる。2千人以上の人がいまだに行方不明。
何年かかっても、しかたがないよってあきらめられない人たちがいる。
しかたがないよって何とかあきらめて、少し残念な思い出としてしまっておけるのは、悪いことじゃない。