『みおつくし料理帖』(NHK土曜ドラマ 前・後編)を見た

 録画で『みおつくし料理帖』(NHK土曜ドラマ 前・後編)を見た。特別版。

 

2年前に同じ黒木華主演で連続ドラマを見た。

その前に北川景子が主演をしたテレビ朝日版は印象が薄かったが、黒木華はイメージがぴったりで、とっても印象が良かった。「さがりまゆ」と思い人の小野寺和馬によばれる素朴さがぴったりだった。北川景子は美形すぎる。

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『みおつくし料理帖』原作は高田郁(かおる)の時代小説。全10巻+1巻。

大きな物語とたくさんの小さな物語が組み合わされ、主人公みおの料理でつながれているすばらしい作品。

家族の中を10冊の文庫本が行ったり来たりした時期があった。

テレビドラマになったものでは、『銀二貫』がよかった。この原作は、2008年に日経小説賞の同名小説。小説(幻冬舎)もドラマ(NHK全9回)も唸りながら読み、見た。ドラマの方は、津川雅彦が好演。こちらは韓国でリメイクされている。

 

みおつくし料理帖あらすじ

享和2年(1802年)の水害で両親を亡くし天涯孤独の身となった少女、澪は、大坂随一の名店と謳われる料理屋「天満一兆庵」の女将、芳に助けられ奉公人として勤め始める。やがて天性の味覚を主人の嘉兵衛に見込まれた澪は、厳しい修業に耐え、着実に腕を磨いていくが、隣家からの延焼で店は焼失してしまう。江戸店を任せていた息子の佐兵衛を頼って江戸へ出た3人を待ち受けていたのは、佐兵衛が吉原通いで散財し店を潰し、行方をくらませているという報せだった。

度重なる心労により、嘉兵衛は「天満一兆庵」の再興を澪と芳に託して亡くなってしまう。店の再興と佐兵衛の行方探しを胸に、慣れぬ土地で芳と暮らしながら働き始めた澪は、「祟る」と噂され荒れ果てた小さな稲荷を1人で整えた姿を見込まれ、蕎麦屋「つる家」の主人・種市に店で働かないかと誘われる。

上方との味の違いから、当初は澪の作る料理は評判が良くなかったが、様々な人の助けを得て様々な新しい料理を考案し、愛し合った小松原との別れや、料理人仲間である又次の死などの悲しみを乗り越えながら、「つる家」を江戸で評判の店へと成長させていく。

そんな中、澪は、吉原で幻の花魁と呼ばれているあさひ太夫が、水害で行方不明になった幼なじみ、野江であることを知る。いつしか澪は、自分の料理で評判を取り、その売り上げであさひ太夫を身請けするという、とてつもない夢を抱くようになる。そして、その夢の実現のため、「つる家」を辞めて新しい道に進むことになった。

                      (wikipedia kara)

 

 

今度の特別版は、ようやく気持ちを通い合わせる若き御膳奉行小野寺和馬と別れ、また旭大夫である野江とも別れなければならないみおの自立を描いている。前編はそうでもなかったが、後編は緊張感のあるいいドラマになっていた。

 

この物語、登場人物も多く、説明しきれないが、今回も鶴屋の主人種市(小日向文世)吉原の遊郭の主人伝右衛門(伊武雅刀)登龍楼の主人采女宗馬(松尾スズキ)が好演。楽しめた。

ただ、吉原の奥深く棲むというまぼろしの花魁旭太夫は、成海璃子は生気がありすぎて残念。何で見たのか忘れたが、イメージとしては宝塚出身の野々すみ花の花魁役を見たことがあり、旭大夫にぴったりと思っていたのだが、みお役はやっていない。

 

来年封切られる映画では、テレビ版「この世界の片隅に」で主演を演じた松本穂香がみお役。どうだろうか。

太夫役は、奈緒という女優。よく知られた人のようだが、見たことがない。