ここ数日、早朝の気温が1度ずつ下がっている。夜が明けかかったころにカーテンを開け、外の温度計を見る。変化があるというのはうれしいもの。まだ薄暗い中に青空がのぞくのもうれしい。早朝の風雨はまがまがしくて好きになれない。
早朝の散歩、晩秋の境川にはカワウやサギ、カモ、セキレイ、カワセミがよく姿を見せる。カワセミは一羽でえさを捕る姿しか見たことがなかったが、先日2羽連れ立って水面すれすれを羽ばたきなしの高速滑空する姿を見た。一瞬のことなのだが、青い羽が水面によく映えていた。
最近は“らい”を連れて散歩に出かける。チワワは元来、散歩のいらない犬種と言われているが、私たちが散歩にでかける素振りを見せると、足にまとわりついて「連れてって」アピールをする。
40分の散歩は長すぎるので、ハンモックのような犬入れ?を私が肩からつるして、頃合いを見てそこに突っ込む。らいは首だけを出しておとなしくしている。地面から数㌢の視界に比べて、130㌢ほどの高さから見える風景は新鮮に見えてた楽しいのではないか。人間の勝手な想像。ただ我慢しているだけかもしれない。
いつもすれ違う、同じマンションに住む70代の痩躯の男性が写真を撮ってプレゼントしてくれた。いつも一眼レフカメラを首からつるしている。散歩の途中の犬を撮って、これで30何頭目だとか。らいは感謝も何も、ただただビビりなので、尻尾をまいてその方から遠ざかろうとしている。飼い主は愚犬が被写体となったことを、内心喜んでいるのだが。
とうに降霜は過ぎたが、ここ横浜では霜はまだ降りない。来週7日は立冬である。
広島在住の友人から、鎌田七男さんと居森公照さんの講演会「本川小学校たった一人の被爆生存者に寄り添って-夫と医師の証言」のチラシを送っていただいた。
7月16日のこのブログで、居森清子さんの夫、公照さんが上梓した『もしも人生に戦争が起こったらーヒロシマを知るある夫婦の願い』(いのちのことば社フォレストブックス)を紹介した。「原爆」や「被曝者」ということばがタイトルに入らない本の控え目なたたずまいに、居森さんご夫婦の50年に及ぶ生活のエッセンスのようなものを見る思いがした。
紹介の中で、居森さんご夫婦との出会いや鎌田七男さんの葬儀でのご挨拶のことなどを記した。
そのお二人がお話をされるという。ぜひとも伺って謦咳に接したいのだが、この日すでに出席を約束した会があって、訪広はかなわない。そこで、ブログを通じて集いを紹介することにした。ささやかなブログではあるが、ひょっとしたらどなたかこれを見て集いに出掛けてみようかと思う人がいないとも限らない。そんな方がおられたら、ぜひ集いの様子や感想などをコメントとしてお寄せいただきたい。
遅ればせながら、10月26日 鬼怒川の満月