『バーフバリ伝説誕生』(インド・2015年・138分・監督S・S・ラージャマウリ)『バーフバリ王の凱旋』(インド・2017年・141分・監督S・S・ラージャマウリ)を続けてみた。休憩時間を入れて5時間。み始めて1時間も経たないうちに「帰ろうかな」と思った。

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『バーフバリ伝説誕生』(インド・2015年・138分・監督S・S・ラージャマウリ)『バーフバリ王の凱旋』(インド・2017年・141分・監督S・S・ラージャマウリ)を続けてみた。休憩時間を入れて5時間。み始めて1時間も経たないうちに「帰ろうかな」と思った。

 すさまじいCG画面に重ねられる何万人ものエキストラと壮大なセット(どうもほんものらしい)、次々に繰り出される信じられない武器と立ち回り、頭がくらくらしてくる。
 物語の筋はいたって単純。3代にわたる王権をめぐる相続争い。インド映画だけに踊りも歌もすばらしい。数知れない象までが躍る。息をもつかせない。次から次と繰りだされる荒業にただただ圧倒される。
 でも「帰りたい」と思うってしまうのって何なんだ?
 これっていつの時代の話?古代インドというのだが、壮大なセットはインドっぽくないし、南国かと思えば高地の雪のシーンも出てくる。宗教色も薄い。壮大な宮殿も面白味を感じない。主人公バーフバリはほとんどスーパーマン。迷いとか悩みとかそういうのとは無縁。物欲も性欲も感じさせない。
 とにかくスキがない。ほとんどの画面が美しいし絵になっている。面白くないわけではないのだ。結局最後までみてしまったのだから。こういう映画もあり、なのはよくわかる。インド映画というだけで出かけてきてしまった自分の浅慮を恥じるしかない。もうみない。

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”絶叫上映”の様子