力士が大型化しているだけに、けがが多いと聞く。朝弁慶に照ノ富士、捲土重来、まさに土煙を巻き上げるように土俵に復帰を期してもらいたいものだ。

    大相撲も今日で7日目。なかなかじっくり見ることができない。忙しいわけではないのだけれど、こまごまとしたことに時間を割かれている。幸いにも前半戦はほとんど波瀾はなかったから、後半戦が楽しみではある。


 郷土の力士服部桜はというと、今日午前中にすでに負けていて4敗。幕下以下は7番勝負なので負け越し決定。現在東序の口27枚目、序の口は力士の一番下の番付。彼より下には9人しかいない。


 毎日、新聞の神奈川県版の片隅にある“郷土の力士”欄を見る。幕下に9人、三段目に5人、序二段に11人そして序の口に服部桜を入れて4人が在籍している。800万人を超える神奈川県民のなか、力士率?は低く、現在関取(十両以上)はいない。
 

  しこ名をみて覚えてしまう力士がいる。一人は幕下の高砂部屋所属の朝弁慶、東幕下45枚目。最高位は西十両7枚目。掲載欄のいちばん上に名前が載っていることが多かった。関取だったのである。

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   平塚出身29歳。2015年に十両に昇進。二桁勝利をあげたこともある。8場所ほど十両にいたがその後幕下に陥落。からだが大きいだけに、けがに悩まされているようだ(190cm186㎏)。

 朝弁慶というしこ名が私にはしっくりこない。朝青龍朝赤龍のようにしこ名のはじめに“朝”がつく。元大関4代目朝潮(大ちゃん)が師匠を務める高砂部屋では伝統的な名づけ方。
 ただ、どうだろうか。“弁慶“には強そうな印象があるのだが、朝弁慶というとなにか“内弁慶”のように聞こえてしまってあまり強そうではない。また朝だけ弁慶?のようで、なんだか軽いのである。
 

    朝弁慶の実家は平塚で中華料理店を開いていたようだが(現在閉店)、ライバル店があってその名前が“弁慶”だったとかで両親に怒られたという逸話が残っている。名付けたのは部屋付の行司4代目木村朝之助、これも朝がついている。十両格以上の名跡だけに“ライバル店の名前なので”とは言えなかったのだろう。 

    朝弁慶,今場所は休場。けがのようだ。このままだと幕下の幕尻か三段目に落ちてしまう。
 

    もう一人印象の残るしこ名が、湘南乃海だ。大磯出身。湘南のリゾートサイト大磯ロングビーチのあるところ。湘南の海そのものの出身。すっきりしたしこ名だ。

    大関目前で活躍している力士に御嶽海がいるが、これがよくわからない。長野県出身で御嶽(おんたけ)というのは分かるが、“海”が分からない。長野県には海はない。出羽の“海”部屋だからなのだろうが、テレビを見ながら「山か海かはっきりしてほしい」なんてばかなことをテレビの前でつぶやいている。 

     湘南乃海は東幕下37枚目。今場所2勝2敗。194㌢155㌔と長身でバランスのいい体格。まだ20歳。初土俵から4年順調に昇進を続けている。

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     湘南乃風という4人組のレゲエのグループがある。こちらは初土俵、いやデビュー17年のベテランの歌い手たちだ。湘南乃海とは一文字違い。どこかでコラボするようなことがあったらおもしろい。

 

   どうでもいいことを書いているが、番付表をみていたら朝弁慶の2枚下の東幕下47枚目に照ノ富士がいる。モンゴル出身の大型力士で、ついこの間まで大関だった関取だ。膝の半月板を悪くしながら、出たり休んだりを繰り返しているうちにいつしか十両、下をのぞくと三段目が見える幕下下位まで陥落。今場所も全休である。朝弁慶同様、このままだと三段目陥落ということになってしまいかねない。大関まで駆け上ったころには「横綱間違いなし」と思ったものだが。


    力士が大型化しているだけに、けがが多いと聞く。朝弁慶に照ノ富士、捲土重来、まさに土煙を巻き上げるように土俵に復帰を期してもらいたいものだ。