松尾スズキの8年前の芥川賞候補作『老人賭博』が面白い。今年『もう「はい」としか言えない』で3回目の候補に。

 夜更けというより朝方、松尾スズキの『老人賭博』(2010年)読了。夜中に目が覚めて本を読むことが多い。 

 眠っている間に雷鳴を聞く。4時30分起床。雨。外の空気を入れる。エアコンをつけている部屋の中と気温は変わらない。

 雨の中、傘をさしてふたりで散歩。この季節、風さえなければ小雨の中の散歩は気持ちがいい。川はいつもと違って濁流に。上流の方ではかなりの降雨があったようだ。
    コンクリートの岸で、カモの夫婦がコガモ三羽を水の中に引き入れようとしている(ようにみえる)。三羽はからだを寄せ合って動かない。岸を歩く親カモの下羽の青が鮮やかに見える。 

    帰り道、マンションまで小さな林を少しだけ上るのだが、ここで蝉の声。今年、初啼き。家に戻ると庭からもミンミンゼミの啼き声。早い梅雨明けに数十年に一度という豪雨被害。亡くなった方は200人に迫っている。(7月11日)

 

 

    月一度の通院日。神奈中バス小田急を乗り継いで藤沢まで。いつもは二人で出かけるのだが、今日はつれあいが横浜で買い物、東海道線で藤沢へ。医院の待合室で合流。 

 銀座通りという全国どこにでもある商店街、小さなお店が並んだ一画、小さな路地を入ったところにこの医院がある。

 門を入ると庭。左側の診察室に先生がいる。こちらに気づいて軽く会釈をする。
待合室には庭から入る。庭に向かって全面ガラス。小さな池にうっそうと茂った花木、鳥の巣が懸けてある。小さな置物がいくつか。待合室には椅子が5つぐらい。予約制なので他の患者さんと一緒になることはほとんどない。庭に向かったその椅子に坐ると、庭が一枚の絵のようだ。

 開業して1年あまり。病院らしくないたたずまい。病院を気に入っているというのもおかしなものだが、気に入っているのはこのロケーションだけではない。今ではふたりとも歯科以外のことはすべてここの先生に相談している。
 前回の検査結果の説明。数値があまり芳しくない。高止まりしている。一喜一憂しないで、という先生の言葉にいつもほっとする。それに甘えているところもあるけれど。
 診察代を払い、処方箋をもらって近くの薬局へ。
 同じ経路をたどって帰るのだが、いつも一か所寄り道。居酒屋へ。

 ご褒美の不摂生1時間。
 
西日本豪雨で亡くなった方の7割が60歳以上だとか。
                             (7月12日)

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東京駅で見つけたステンドグラス(7月6日)