7月の記事

この国は、戦争をしないで済むのならどんな邪悪なものでも使わせてもらいましょうと、どれほどの譲歩を続けてきたか。それはいびつな形で常態化し、この国の独自の?「平和論」を支えてきたのではないか。

『ウインストン・チャーチル~ヒトラーから世界を救った男~』(2017年・イギリス・原題:Darkest Hour・125分・監督ジョー・ライト・主演ゲイリー・オールドマン) イギリスでの封切りが2018年1月12日。日本の公開が3月30日、私がみたのが7月25日。何かと話…

今回のことはみんなが優しくなれば解決することじゃないんです。優しい気持ちになれる時も、そうじゃない時もあるから、だから私たちに必要なのは「制度」なんです。「ルール」なんです。

前回,自民党の杉田水脈議員の発言に対して触れた。 7月27日、大規模な抗議行動が行われたという。自民党本部前に5000人の人たちが集まった。個人のtwitterによるよびかけ。マスコミの反応は鈍い。 二階自民党幹事長は「人生観の問題」として杉田議員をかばっ…

「LGBTは子どもを産まないから生産的でない」問題は、炎上することを分かってこういう発言を繰り返す手法だ。今回はそれに幹事長の放置発言。たちが悪い。

昨日7月25日に書いたものです。午前中に書いておいたのですが、深夜の酩酊帰宅のためチェックできず今になりました。 深夜3時ごろに目が覚めて、テラスを全開にしてエアコンを消す。外の気温は部屋の中と変わらない26,7℃になっている。 これからの1,2時間…

この人たちの政治的感度なんてこの程度のもの。政治、政治といっても最大の関心事は政局と我が事、人事(じんじ)だけで、ほかのことは他人事(ひとごと)だ。

西日本豪雨で亡くなった方は223名、行方不明の方もまだ14名いる。 大変な豪雨になるだろうという予報が出た7月5日夜、“赤坂自民亭”というところで、安倍首相も出席して酒盛りが繰り広げられていたという。 親切にも官房副長官がツイッターでその様子を国民に…

「二人を待ち受けるのは、ハッピーエンドさえ凌ぐ誰も見たことのないマジカルエンド」・・・映画『フロリダ・プロジェクト』タグラインはほとんど詐欺だ(笑)

梁石日「Y氏の妄想録」(2010年)。好きな作家だが、読んでいなかったもの。図書館で借りてきた。面白くなかった。 2018年上半期の芥川賞、直木賞が決まった。芥川賞は高橋弘希さんの「送り火」(文學界5月号)直木賞は島本理生さんの『ファーストラヴ』(文…

マークコーラス、ohana、左座家、コーラスってほら、いろいろあっておもしろいものだから。

たいてい深夜2時前後に目が覚める。エアコンはつけたままだから、からだが少し冷えている。トイレに立つ。1時間ほど横になったまま本を読む。 松尾スズキ『私はテレビに出たかった』(2010)読了。面白かった。前作の登場人物を踏襲しながら、つくりがもっと…

『もしも人生に戦争が起こったら~ヒロシマを知るある夫婦の願い~』一人の被爆者の戦争と原爆、夫妻の戦後の痛苦の人生がここにある

今朝の新聞で、是枝裕和さんがフランスの女優カトリーヌ・ドヌーヴを起用して新作をつくる準備を始めたことを知った。現在脚本執筆中だとか。楽しみである。 カトリーヌ・ドヌーヴについては、2018年上半期映画寸評で『ルージュの手紙』(2017)に触れたが、…

韓国映画『わたしたち 우리들』は、静より動、淡より濃、穏より激という韓国映画への印象は偏見なのかもしれないなあと思わされる

「わたしたち」(2015年・韓国・原題:「우리들」(わたしたち)「The World of Us」・94分)は、忘れられない映画である。ディテールは忘れかけているが、みて半年も経つのにまだなんとなくみたときの肌感覚が残っている。 11歳の女の子たちの話である。 映…

『万引き家族』この社会に存在する普段は目にすることのないさまざまな「境界」あなたはそのどっちにいる? という問い

<今回長文です> 6月の末に、鴨居のららぽーとで『万引き家族』と『焼き肉ドラゴン』をみた。比べても仕方がないけれど、映画としての出来は、明らかに『万引き家族』。み終わったあとの充溢感というかいろいろなものの残り方が違う。 脚本とか演出とか編集と…

松尾スズキの8年前の芥川賞候補作『老人賭博』が面白い。今年『もう「はい」としか言えない』で3回目の候補に。

夜更けというより朝方、松尾スズキの『老人賭博』(2010年)読了。夜中に目が覚めて本を読むことが多い。 眠っている間に雷鳴を聞く。4時30分起床。雨。外の空気を入れる。エアコンをつけている部屋の中と気温は変わらない。 雨の中、傘をさしてふたりで散歩…

なぜ「入籍」が根付いてしまったのか。Aさんからのメールと王貞治さんの再婚、NHKだけが「婚姻届けの提出」と報道。

西日本豪雨の被害が広がっている。今朝の報道では死者162人、安否不明が57人。 家が流され避難所生活に入らざるをえない人たち。ライフラインが止まっている地域や断水が続いているところも。 豪雨のあとに梅雨明けとなった愛媛の映像では、猛暑の中、片づけ…

死刑容認8割というこの国、犯罪抑制効果はほんとうにあるのか。

大雨が続いている。正午段階で12人の方が亡くなっているとの報道。54人が安否不明だ。自衛隊の災害出動があちこちで始まっている。避難所生活を余儀なくされている人たちも多い。 横浜は風が強いが、雨はほとんど降っていない。曇天で気温も高くない。 今朝…

私がみた2018年上半期の映画、極私的絶対評価と寸評。じっくりと触れたいものは別にしてその④

朝から激しい雨。高知、京都では自衛隊に災害派遣要請が出ている。高知・馬路村魚梁瀬では900ミリを超える雨量。京都では桂川が増水。渡月橋の水位も上がっている。 長良川の鵜飼いの船が避難している様子がテレビに映ったが、そこが川なのか道路なのかわか…

私がみた2018年上半期の映画、極私的絶対評価と寸評。じっくりと触れたいものは別にしてその③

今朝も明け方から風が強い。締め切ったテラスの外からかすかに風の音が聞こえて目が覚めた。カーテンを開けると庭木がひどく揺れている。 梅雨明け宣言以降、毎日のように強風が吹いて雨が降る。台風の影響とはいうけれど、この不安定さに梅雨明け宣言はなじ…

私がみた2018年上半期の映画、極私的絶対評価と寸評。じっくりと触れたいものは別にしてその②

「2018年上半期に封切られた映画」ではなく、2018年の1月~6月の間にみた映画のまとめ。 ⑰ モラトリアムたま子(2013年・日本・監督山下敦弘・前田敦子・78分)★★★ 前田敦子という人は独特の存在感がある。父親役の康すおんという役者も。地方都 市のスポー…

『美しい顔』HP上で無料公開。これはまっとうな反撃かそれとも強気の逆切れか。私は作品のもつ力を信じている。

6月21日に、群像新人賞を受賞した北条裕子氏の「美しい顔」について、私なりの視点から触れた。 6月29日に講談社は、当該作品は複数のノンフィクション作品を参考にしていたにも関わらず、参考文献として掲載していなかったとして著者らに謝罪したとの報道が…

私がみた2018年上半期の映画、極私的絶対評価と寸評。じっくりと触れたいものは別にしてその① 

7月になった。暑い。もう梅雨明けだって。 このブログ、始めて1か月。使い方もよくわかっていないが、文章を書いてアップすることだけはなんとか出来ている(と思う)。写真の使い方やカテゴリーなどよくわからないのだけれど。 ブログの目的の一つは映画を…

教員は50年近くもたった4%の「定額」で「働かせ放題」状態だ。高プロの末路は、給特法の「今」を見ればわかる。

政治の話なんかしたくはないのだが。 高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ制度)を含む働き方改革法案が、30日参院本会議で可決され成立した。 私は正規の労働者として38年間働いた。その労働現場を離れてもう4年以上になる私にとっても(現在は一年のう…