2021年4月の記事

『藁にもすがる獣たち』…『ミナリ』のユン・ヨジョン、ここでも認知症女性の愛おしさを好演。

映画備忘録 アカデミー賞助演女優賞に『ミナリ』のユン・ヨジョンが選ばれた。 表彰式。名前を呼ばれて登壇。プレゼンターは前年の助演男優賞のブラッド・ピット。 ユン・ヨジョンはブラッド・ピットに 「ついにお会いできましたね。私たちが撮影していると…

「はじめてのおままごとセット」2000㌔を旅して、届く。

元気に育つ三つ葉 孫の誕生会は今年もオンライン。プレゼントはあらかじめ要望をきいておいて、宅配で送っておく。 誕生会の時に娘夫婦は、隠しておいたプレゼントをおもむろに引っ張り出し、ほうらと手渡してくれる。喜ぶ姿を私たちはモニターで見る。 たぶ…

病院の話④

今朝、3日ぶりの散歩。境川河畔の遊歩道。 「今日は鳥が少ないな」と話していたら、川下のほうからカワセミが啼かずに川面を滑るように飛んでくる。青さがやや薄く、「若いのかね、まだ」と話している目の前で、ホバリング。 「や、獲物を狙っているのか?…

邦画48本、外国映画43本併せて自宅で見たのは、93本。劇場で見た44本と合わせて137本が2020年に見た映画の総数。 「暇に飽かせて…」である。★の数が4つ以上のものだけ、タイトルを太字にしてみた。  

海軍道路、旧上瀬谷通信基地近くの麦畑。昨年は落花生が植えられていたのだが。 今日は懸案の2020年中に見た映画のまとめ。その都度紹介はしてきたのだが、並べてみた。基準もへったくれもないが、好き嫌いの度合いだけは★(1)と☆(0.5)で表してみた。 年…

『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者』旺盛な取材力があるのに、「消された障害者」という物語をフレームアップするための「細工」は必要ないと思った。見ていてしらけるというか、やや鼻白む感じがした。

モッコウバラの香りが庭に満ちているとMさんが云う。 4月22日、シネマリンでの二本目の映画。 『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者』(2020年製作/97分/日本/監督:原義和/2021年3月20日公開) かつて日本に存在した精神障害者を隔離する制度「私宅監…

『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』サーロー節子さんという人の存在感、ある種のカリスマ性、魅力が詰まった映画だ。よどみなくというのとは少し違う、説得力のある英語。毅然としたたたずまいと強い視線。近くでこういう人を見たことがない。稀有な人。

22日(木)藤沢のかかりつけ医の受診日。 ずいぶん久しぶりに伊勢佐木町のシネマリンに行く。 狭い劇場なので、閉所気味のわたしは苦手なのだが、去年から座席指定ができるようになったというので、さっそく予約する。チケットは番号ではなく、スマホでQRコ…

『JR上野駅公園口』・・・ラストシーンの記述は見事と云うほかない。久しぶりに小説を読む緊張感を味わった。

単行本も文庫本も同じ装丁のようだ ずいぶん久しぶりに柳美里を読んだ。『JR上野駅公園口』。単行本は2014年。文庫は2017年。昨年、全米図書賞受賞ということで文庫版は32刷り。累計37万部という数字に。それほど読みやすい小説ではないし、テーマとしても重…

『ミナリ』スンジャが植えるミナリ(韓国のせり)の生命力の強さが、韓国移民のメタファーであるのはわかりやすいのだが、家族間の感情のやり取りを丁寧に掬い取っている点でとってもいい映画だと思った。

映画備忘録 次の日16日。再び南町田のグランベリーシネマ。この日はMさんと二人。いまさらだがこの日、43回目の結婚記念日。働いていたころ、16日は給料日だった。 前から気になっていた映画 『ミナリ』(2020年/115分/アメリカ/原題:Minari/監督:リー…

『だまし絵の牙』仕掛けもうまくできていて楽しめるが、全体的に軽い。大泉洋だからそれが持ち味と言われればしかたがないが。

映画備忘録。 4月15日、南町田グランベリーシネマで 『だまし絵の牙』(2021年/113分/日本/監督:吉田大八/原作:塩田武士/出演:大泉洋 松岡茉優 佐藤浩市 宮沢氷魚 池田エライザ/3月26日公開) 『罪の声』の塩田武士が大泉洋をあて書きした小説の映…

『文学者の見た世紀の祭典 東京オリンピック』・・・「ところで、やはりオリンピックは、やってみてよかったようだ。富士山に登るのと同じで、一度は、やってみるべきだろう。ただし二度やるのはバカだ。」(菊村到)

二日ぶりの境川河畔散策。快晴。 鯉の恋の季節。 月初めに鯉が川をさかのぼる姿を見た。つい先日は、鯉が水中から飛びがあるところも。 きょう、川のあちこちで何匹もが入り乱れる壮大なシーンが見られた。1昨年はよく見かけたが昨年はほとんど見なかった。…

温又柔『魯肉飯のさえずり』を読む。「ことばがつうじるからってなにもかもわかりあえるわけじゃない」

近所のお宅の柿の木の葉っぱ 『魯肉飯のさえずり』(温又柔(Wen Yuju)/2020年/中央公論社/267頁/1650円+税) を読んだ。 温又柔は1980年台湾・台北生まれ。3歳の時に家族とともに東京に移住。台湾語交じりの中国語を話す両親のもとで育つ、と巻末にあ…

オリンピック中止を政治利用させるな。もともとウソと金で誘致した代物。誘致自体が失敗だったと認めさせるべき。

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」(日経ビジネス)というコラムが好きだ。『噂の真相』に連載されていたコラムは「寸鉄人を刺す」鋭さで、毎回楽しみにしていた。2年ほど前にアルコール依存症からの脱却をまとめた本も面白…

佐木隆三『身分帳』を読む

4月16日 庭のモッコウバラの接写 今朝も10℃。歩き始めは肌寒く、手が冷たい。 早瀬とか早淵という言葉があるが、よどみというのか淵というのか、そんなところにサギ、アオサギ、カワウ、カモ、セキレイが集まっているが、みな互いに無関心。カワウだけが…

『私の叔父さん』絶妙な佳品。 『春江水暖』実在する家族のドキュメンタリー見ているよう。 『記憶の技法』タイトルに惹かれてしまった。

14日(火) 久しぶりの映画へ。時間がかかっても、にぎやかな横浜近辺に足を向けたくない。 そうすると、駅前の109シネマズか小田急沿線の新百合ヶ丘か本厚木のkikiということになる。 kikiから毎月送られて来るラインアップを見ながら、考えあぐねる。 …

汚染水・コロナ・教師のバトン

mo Mさんの手づくりマスク各種 今朝、横浜のはずれは9℃。東京は6℃。 肌寒いけれど、昨日の雨も上がってさわやかな朝だ。 歩いていると花々が目に入る。知っているものを挙げてみると、サツキ、ハナミズキ、モッコウバラ、ツツジ・・・。藤の花の鉢を並べてい…

オンライン呑み会・『カポネ』そしてハクボシネマ

境川河畔の枝垂れ八重桜 昨夜、2時間ほどのオンライン呑み会。 定年退職してちょうど7年が経つ。最後に勤めた職場の人たちとのオンライン。 福岡、徳島、香川(福井)。いったん横浜の学校に就職して、数年たって地元の教員採用試験に合格して戻った人たちが…

『日本蒙昧前史』(磯崎憲一郎)『広島平和記念資料館は問いかける』(志賀賢治)

自画像(笑) 影を撮るなんて。間違ってシャッターを押してしまう。消そうと思ったが、なんだかもったいないような気がしてとっておいた。 覚え書きなのに書いていないことのほうが多い。身辺雑記、見た映画、読んだ本、、気になった新聞記事・・・忘れてい…

『原発棄民に抗う』(村田弘 著) 横校労機関紙連載がまとめられる。復興五輪なんかいらない!

庭のコデマリ 八重桜が満開である。 今朝の気温は8℃。花冷えとか寒の戻りということばがあるが、散歩のときに中に一枚着るかどうか悩む。 天気予報は晴れだったから、薄着のままでかけたのだが、すこし風があって肌寒かった。 冊子を紹介したい。 『原発棄民…

レンギョウが咲いている。『ケナリも花、サクラも花』を読む。

境川の菜の花 一昨日は急に気温が下がったのだが、今朝は12℃。歩いていると日陰は少し寒いが、朝日が当たると、すぐに温かくなる。 つがいで飛ぶカワセミを見かける。あまりないことだ。シジュウカラやメジロはたいていつがいだが、カワセミは一羽のことが多…

転んだ話と小説『幼な子の聖戦』(木村友祐)

きのう、散歩の途中で、転んだ。 いつ以来だろうか。たぶん10年は転んでいない。藤が丘駅のホームで、ベンチあるだろうとあたりをつけたところにベンチはなく、そのまま尻もちをついてしまったことがある。素面だったが。 Mさんが歩道の植え込みに足をとられ…