2018-12-01から1日間の記事一覧

『ベートヴェン捏造~名プロデューサーは嘘をつく』あたかもこれをミステリーのように、読者とともに19世紀のウイーンの街を歩いて謎解きをしているかのように、臨場感と説得力をもって読ませてくれる。それでいて語り口は重苦しいどころかとにかく軽快かつ明快なのだ。

『ベートヴェン捏造~名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆・柏書房・2018年・1700円+税) 11月に読んだ本の中で最も強烈な印象の本。著者は1982年生まれ。これが初めての単著なのだとか。そんなことを全く感じさせない、かなりの練達の書き手といっ…